5月14日から17日にかけて、「日本語学習と企業内研修」(SP)プログラム第34期生が岡山・広島方面に研修旅行に出かけました。

5月14日(月)

初日は東京駅から新幹線で岡山に向い、帝人ナカシマメディカル株式会社を訪問しました。船舶用プロペラ分野のメーカーとして出発した同社は現在、その技術を応用した人工関節のトップメーカーとしてアジア市場をけん引しています。沿革や事業内容を学んだ後、製造過程を見学しました。

次に、日本刀の名産地として有名な備前長船に移動し、日本でも数少ない刀工のひとり、上田刀匠のお仕事を見学させていただきました。上田刀匠は砂鉄選びからその配合にもこだわり、伝統を守って唯一無二の作品を手作りされています。上田刀匠の作品を入手するには2年待ちを覚悟しなければいけないそうですが、それも納得できました。

その日は江戸の街並みが残された倉敷の旅館に宿泊し、日本庭園をながめながら日本料理をいただき、温泉にも入りました。

5月15日(火)

二日目はまず工作機械メーカーの安田工業株式会社を訪ねました。同社は「最大ではなく最高を目指す」をスローガンに,世界最高峰の超高精度マザーマシンの開発・製造に取り組み、F1レースチームへ車体の部品を供給している部品メーカーも含む、世界の有名企業に様々な製品を提供しています。

午後は、ディズニーランド30個分に相当する敷地を有する日本最大級の製鉄所、JFEスチール株式会社の福山工場を訪問しました。製鉄工程に関する説明を受けた後、バスに乗り込んで工場内を巡り、製鉄から製品加工、出荷に至るまでを見学しました。ヘルメットと手袋をつけて「熱延機工場」に入り、鉄の塊が数キロにも伸ばされてコイル状に巻かれていく様子も見学しました。

5月16日(水)

この日の最初の訪問先は、福山にあるカイハラ株式会社のデニム工場でした。19世紀末創業の同社は、最高品質のジーンズ用デニム生地を国内外の市場に送り出しています。工場では、綿の開封からデニム生地ができるまでを見学し、半製品を実際に手に取ってみることもできました。最後に、新しいストレッチ素材の開発や多様な企業とのコラボレーション企画など、同社の様々なあらたな取り組みについてもお話を伺いました

午後は有限会社藤井琴製作所を訪ねました。同所では桐乾燥材から職人の手で琴が丹念に制作され、完成した琴は芸術品のようでした。私たちは制作体験や演奏体験もさせてもらい、最後に甲に焼きごてを当てて美しい木目を浮き出させる工程も見せていただきました。

5月17日(木)

研修旅行最後の訪問先は、広島にあるマツダ株式会社 の本社工場でした。見学では社歴やデザインコンセプトだけでなく、工場内のギャラリーで、最新の自動車生産工場の様子や各種製造工程も学びました。

 

この度の研修旅行で日本のさまざまなことを学び、伝統と現代が共存する日本への関心がさらに深まりました。見学を受け入れて親切に出迎え、専門的な解説とともに特別なおもてなしをしていただいた各企業の皆様に心より御礼申し上げます。

ドイツ語リポートより抜粋翻訳)